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2018年5月22日 (火)

名簿を使って入所者の状況や職員の安否を確認 HUG社会福祉施設バージョン

Photo_3  災害対応で大切なのことのひとつに、把握した最新情報をどうやって共有するかということがあります 。個人的には、情報共有の方法として、地図、掲示板、名簿の3つが重要だと考えており、HUGでは掲示板に避難者へのお知らせを実際に張り出し、敷地図に炊き出し場などの場所を書き込みます。名簿についてはゲーム中に作成すると、その担当になった人が名簿作成作業に追われて他のことができなくなってしまうので、作成するか否かについてはプレイヤーに任せていますが、体育館等に配置したカード全体を名簿的なものとしています。

 社会福祉施設バージョンでは、新たな試みとして、入所者や職員の名簿を用意し、入所者であればベッドから落ちたとか、混乱して大声を出している、便失禁しているなどその方の最新状況を、職員であれば介護士の〇〇さんが出勤してきた、〇〇さんが何時頃出勤できそうだ、看護師の〇〇さんは子供が負傷したので出勤できない、事務の〇〇さんは家族を連れて出勤してきたなどの情報があったら、それを書き込むという形で名簿を使うことにしました。

01  事業継続計画(BCP)が策定されている場合は、発災直後の初動対応として利用者と職員の安全確保・安否確認のことが記載されていると思いますが、それを実際にやってみようというわけです。
 「なんだ、そんなことやらなくたってわかるよ」という声が聞こえてきそうですが、やってみればA4程度の紙の名簿でやるのか、大きな紙やホワイトボードのようなものでやるのか、パソコンやスマホでやるのか、SNSを使うのか、あるいはそれらにどんな項目をどう記入したら良いのか、安否がわかってきたところでそれを利用して、職員のローテーションを考えるとか、役割分担を考えるとかいろいろなことが想定されます。
02_2  計画に書かれていることは、いわばイメージですから、実際にやってみて体で覚えるとともに、自分の施設に合っている方法を探していただければよいと思います。
 
 

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