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2017年7月 6日 (木)

イラストふりがなバージョン<外国人と実施する場合の注意点>

<はじめに>
・イラストふりがなバージョンは、外国人と日本人がいっしょにHUGを体験するために、また小学生でもできるようにするために開発したHUGの姉妹ゲームです。
・外国人の皆さんにもわかりやすくなるように、既存のHUGの内容をイラストと「やさしい日本語」にしました。
・「やさしい日本語は外国人にわかりやすい日本語です。災害が起きたときに有効なことばとして考案されました。」(弘前大学人文学部佐藤和之教授の社会言語学研究室ホームページより)

社会言語学研究室ホームページ - 弘前大学人文学部
・日本人と外国人で実施します。
・外国人は、日本語が少しできる方を対象にしています。
・既存のHUG(地震バージョン)を元にしていますが、世帯名については東日本大震災でよく使われた防災(生活)用語のうち、外国人の方に馴染んでおいてほしい用語を地震バージョンと入れ替えてあります。
・お祈りのこと、宗教上食べることができないものがある等、日本人に知っておいていただきたい内容を盛り込んであります。
・差別的用語、不快な言葉を使わない、宗教の批判、政治的発言はしないよう気を付けてください。

<準備>
進行管理者
・進行管理者、スタッフは、事前に「やさしい日本語」の勉強をしておいてください。
・具体的には、弘前大学人文学部佐藤和之教授の社会言語学研究室ホームページの内容をよく読んでください。また、同ホームページに「やんしす」というやさしい日本語支援システムがあるので、ぜひ試してみてください。日本語の文章を入力すると、外国人にわかりにくい言葉が色別にランク分けされて表示されるので、どんな言葉がわかりにくいかが見当がつくようになります。

社会言語学研究室ホームページ - 弘前大学人文学部

やんしす:やさしい日本語支援システム

Photo_2ゲームスペースは会議室机2脚
 既存のHUGでは、会議室机3脚でゲームスペースを作りますが、外国人といっしょにやるときは2脚にしてください。3脚だと相手との距離が遠くてコミュニケーションがとりにくくなるからです。
 2脚の場合、ゲームスペースがやや狭くなりますが、あまりカード枚数が進まないことが多いので問題ないと思います。
1グループの人数
 ひとつの話題にみんなで参加できるよう、読み上げ係1人、プレイヤー4人の計5人をお勧めします。
 プレイヤーは、日本人2人と外国人2人を基本としてください。

参加者
・HUG経験者の参加
 1グループに1人程度、HUGの経験者を配置してください。HUG経験者であれば、日本人でも外国人でもOKです。
 どうしても経験者が見つからない場合は、スタッフだけで事前にHUGを実施して経験者を養成してください。
 このようにする理由は、進行管理者の説明だけでは外国人にわからない場合に、グループの中で個別に説明するためです。
・日本人参加者
 できれば国際交流グループなど、外国人と接することに慣れている人が1グループに1人程度は入るようにしてください。
 普段全く外国人と接することがない人ばかりだと少し難しいかもしれません。
・外国人参加者
 日本語が少しできる人が対象です。
 来日したばかりで、日本語がさっぱりわからない人が参加する場合は、同じ言葉ができる外国人と同じグループに入ってもらうようにしてください。
カードの選定
 あまり枚数が進まないことが多いので、カードの中からお好みのものをピックアップして使ってください。
Photo_7図面
 基本的に、地震バージョンと同じですが、一部をイラストにしたり、ふりがなを振ってあります。
 あまり枚数が進まないことが多いので、体育館の半分は工事中で使用できない設定にすることをお勧めします。
説明用スライド
 既存のHUGの内容をすべてイラストふりがなバージョン用にしたものと、それを簡略化したものを用意してありますが、前者では説明が長くなりすぎるので、後者を基本に使ってください。

<ゲーム中>
重要事項
 参加者全員が、差別的用語、不快な言葉を使わない、宗教の批判、政治的発言はしないよう気を付けてください。

Photo_5読み上げ
 避難者カードについては、最初の28番カード(8世帯目)までは、カードに書いてある文字をそのまま読み上げます。
 それ以降、文字数の関係で読み上げる内容を文字にしてないので、28番カードまでと同様に、まずは「〇町の〇〇さん、〇人家族です。家は〇〇しました。〇〇さん〇歳、〇〇さん〇歳・・です」と同じパターンで説明してから、カードに書かれている事情を読み上げます。
Photo_6 話すときの注意
・外国人の方にわかるよう、ゆっくり話してください。
・相手の表情をよく見て、身振り手振りを交えて、話の内容が伝わっているかを確認しながら話すようにしてください。
・日本人の参加者にはできるだけ「やさしい日本語」を使っていただきたいのですが、具体的にどうすればいいかわかりにくいので、熟語を使わないようにお願いしてください。
・文章をつなげないで、短い文章に区切って話してください。
・私たちは、無意識にかなりの量の熟語を使って話をしています。ちなみに、この文章の中の「無意識」「熟語」などは外国人にはわかりにくいようです。   
Photo_3掲示物にはイラスト、ふりがな、外国語を!
・掲示板に張り出す避難者への「お知らせ」に、外国人にもわかりやすくなるように、イラスト、外国語も書いてくださいとお願いすると、外国人参加者も協力してくれます。ふりがなを振ることも大切です。

 左の画像の例で言えば、「タバコはプールの前です!」の下に、あなたの国の言葉で同じことを書いてください」とお願いして書いていただいたものです。
 カードにイラストがあるので、それを見本にすると、お知らせにもうまくイラストを描けるようです。
・実災害が発生した時に、外国人避難者の方が日本語を外国語に訳していただけるだけで、運営側は非常に助かるし、外国人の方も避難所運営に協力することができるので、居心地も良くなると思います。

Photo_4 <振り返り、意見交換>
・既存のHUGでお勧めしているように、グループ間で質問と回答を繰り返す方法がお勧めです。できるだけ外国人参加者の発言機会が多くなるようにしてください。

<最後に>
 外国人の皆さんといっしょにやってみると、ずいぶん話が通じることが良くわかると思います。日常生活では外国人の皆さんと話す機会はあまりないと思いますが、HUG体験会のような機会をつくることによって相互理解が深まるので、ぜひいっしょにやってみていただきたいと思います。

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