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2017年6月10日 (土)

導入部(通路の記入、地区割り等の相談、スロースタート)

 アイスブレーキングが終わったらゲームに入ります。

 まず、読み上げ係が決まっていない場合は、 各グループで取り急ぎ決めていただき、会場の一角に集まってもらいます。

 次に、通路と地区割りをどうするかを相談してもらい、 通路を作る場合は思い切って多色ペンで体育館に記入してもらいます。 また、 地区割りの相談、つまり同じ地区の人が同じ場所に腰を下ろした方が良いかどうかを相談してもらい、地区割をする場合は、体育館に地区名を記入するよう説明します。

  各グループで通路、地区割りの相談をしている間に、 読み上げ係の打ち合わせを行います、 打ち合わせる内容は以下のことです。

 ・プレイヤーが今のカードの配置を相談している途中から次のカードを読み上げる。プレイヤーは、次のカードの内容を聞きながら、今のカードを配置する。

 ・読み上げ係も一緒に考えて良いが、最後まで一緒に考えると読み上げが進まなくなってしまうので、途中で切り上げて次のカードを読み上げる。

 ・読み上げ係を含めて、ほとんどの参加者がHUGを初めて体験する場合は、15番までのカードを進行管理者が手本として読み上げるので、読み上げ係はそれに合わせてカードをプレイヤーに手渡す。

 ・読み上げ係は指導的発言をしない。

 

  通路を作るか作らないかはプレイヤーに任せれば良いのですが、ほぼ100%に近い確率で通路が作られます。通路をどう作るかはかなり迷うところですので、ある程度の時間が必要になりますが、なかなか決まらないこともしばしばです。外は冬の雨という設定ですので、そういう時は、避難者がびしょ濡れになって風邪をひいてしまうので避難者に入ってもらうということで、少しずつ読み上げを開始します。

 最初の15番程度までのカードは、ゆっくり読み上げます。つまり、スロースタートです。

 28番カード(8世帯目)までの避難者は、90歳代の高齢者はいるものの、特に事情のない健常者にしてあります。これは地震発生後の早い時期に、大変な事情を抱えている人は避難できないだろうということもありますが、易しいカードから始めて、プレーヤーにだんだんとゲームに慣れてもらうためです。

 プレイヤーが慣れてきたら、しだいに読み上げのペースを速めていきます。

 ゲーム終了時間が近づいてきて、読み切れないと思ったときは、読み上げ係を2人にして読み上げます。それでも読み切れない場合は、残ったカードを回し読みして、この後どんな避難者が来るかを確認します。ほとんどの場合、読み上げ係は読み上げに忙しくて余裕がないので、この判断は進行管理者が行うのが良いでしょう。

 このようにして、できるだけすべてのカードを読み上げるように努力してください。そうすることで、「想定外」を減らして「想定内」を増やすことができます。

 

 

 

 

 

 

 

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