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2017年5月24日 (水)

アイスブレイキング(簡単自己紹介)

 ゲームのやり方の説明が一通り終わったら、アイスブレーキングとして簡単自己紹介を行います。

 ここで重要なことは、アイスブレーキングを省略しないということです。これを省略すると、ゲームが始まってからしばらくの間は、それぞれのメンバーが、この人はどんな人だろう、どう接したらよいのだろうかというさぐり合いの時間になってしまいます。

 これからやることはメンバーでの協働作業ですので、ある程度打ち解けておいた方がうまくいきます。きょうの集まりは知り合いばかりだし、時間もないから省略しようという意見が出ることがあるかもしれませんが 、アイスブレーキングはウォーミングアップ、準備運動のようなものですので、同じ職場や同じ活動をしている仲間でも、基本的にはやった方がゲームにスムーズに入って行くことができます。

 取扱説明書、付属CD の中にアイスブレーキングシートがあるので、これを1人に1枚用意します。シートは、三段に分かれていて、上段に名前、中段に最近食べたうまいもの・おすすめの店、下段に災害の体験・今まで経験した最大震度を書くスペースが用意されています。

 

 自己紹介というと所属と名前、仕事内容、趣味などを紹介することが多いと思いますが、 これらの項目は自己紹介の定番なので、参加者の皆さんは過去の自己紹介の時を思い出して、差しさわりのない、事務的な紹介になることが多いと思われます。HUG では、このことを考慮して少し工夫しています。

 

 一段目の名前を書くときの注意事項としては、用意された多色ペンの中から好きな色をとっていただき、太い方でできるだけ大きな字を書いていただくことです。何も言わないと、おそらく手持ちのボールペンや鉛筆で細くて小さな字で名前を書きますが、太い方でできるだけ大きく書いてくださいとお願いすると、ほとんどの人はそうしてくれます。

 これには理由があります。太くて大きな字を書くことには勇気がいるということです。細くて小さな字を書くのは簡単ですが、太くて大きな字を書くのにはそれなりの勇気が必要です。 これから始まるゲームの中では、体育館に通路を作ったり、避難者へのお知らせを書いたり、図面に炊き出しの場所やトイレの配置を記入するなど、決断する機会や書く機会がたくさんありますが、 アイスブレイキングには、場をなごませることのほかに、これらの作業をスムーズに行うためのウォーミングアップという意味があります。 

 

 二段目には、食べ物のことを入れてありますが、食べることは全ての人に共通していることなので、基本的に話が合わないということはありません。また、「最近食べた」とういう形容詞をつけてあるので、 職場の仲間などの間柄でも、最新情報を提供してくれる場合が多く、店の名前や場所なども教えてくれるとかなり盛り上がることがあります。広域的な集まりの場合は、 地域の名物や名店などの紹介も期待できます。

 

 三段目の災害の体験については、日常的には話題になることが少ないので、話していただく良い機会になります。

 80代のご高齢のご婦人が参加したことがありましたが、 一見したところ少し元気もないし、耳も遠いように見えましたが、災害の体験の話になると、東南海地震の時に自宅が倒壊し、一か月ほど納屋のようなところで避難生活を送ったという話があり、メンバーが目をむいて聴き入るというシーンがありました。このように、思いもよらない経験談が聞けることもあります。

 

Photo  もう一つの注意点は、写真のようにアイスブレイキングシートを胸の前に掲げて、グループのメンバーに見せながら話をしていただくことです。これも勇気がいることですが、書いたものを机の上に置いて下を見て紹介するよりは、こうした方が文字と表情、身振り手振りでの紹介になり、高い効果が得られます。

 アイスブレイキングで、歓声が上がったり、笑い声が聞こえれば、ほぼその体験会は成功したといえるくらいの差があるので、アイスブレイキングは省略しないようにしてください。

 

 

 

 

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