声による情報共有
近所にとても繁盛しているチェーン店のラーメン屋さんがあります。
お客さんが来ると入口付近にいる店員が「いらっしゃいませ~」と声を掛けます。すると、それを聞いて店の奥の方にいる店員が「いらっしゃいませ~」と声を出し、料理の出を待っている店員、調理場の店員という順序でその声が繰り返されます。
お客さんが席について、店員が注文を聞くと「餃子一丁入りました~」とやり、それを聞いて奥の店員、調理場の店員も「餃子一丁!」とやります。
料理が上がると、今度は調理場の店員から「餃子一丁あがり~!」と声が上がり、料理の出を待っていた店員がこれを繰り返します。
食事が終わってお客さんが席を立つと、近くの店員が「ありがとうございました~」と声を出し、調理場の店員まで「ありがとうございました~」とやり、支払が済むとまた「ありがとうございました~」を繰り返します。
もちろん、店員は電子伝票のようなものを持っていて、お客さんの注文は電子で調理場まで飛んでいくのですが、この声を使った情報共有によって、注文だけでなく、今お客さんが店に入った、注文した、食べ終わった、店を出たという行動のすべてが調理場にいる店員まで瞬時に伝わります。
訓練のとき、電話を使った声による情報伝達は行うと思いますが、災害対策本部にいる要員全員に対して、マイクを使った音声による情報共有をするのは忘れがちになるのではないでしょうか。
声による情報共有の効果は大きいものがあるので、重大な情報は欠かさずマイクで全員に周知するのが良い思います。
訓練では、受け取った情報を復唱することはないと思いますが、ラーメン屋さんの声による情報共有はそれを聞き取った人も復唱しているわけで、これはなかなか大したものだと思いました。
HUGでも、読み上げ係を作って声による情報共有をしていますが、読み上げ係からもらったカードをもらった人がもう一度カードを読み上げている光景がよく見受けられます。
« 公共施設マネジメント&避難所運営HUGゲーム体験会IN関東 | トップページ | 行政機関の防災情報システムは災害直後から役立つか »
« 公共施設マネジメント&避難所運営HUGゲーム体験会IN関東 | トップページ | 行政機関の防災情報システムは災害直後から役立つか »