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2016年8月20日 (土)

道具としてのHUG

 道具を自分なりに定義すると、「それを使うと今までうまくできなかったことが誰にでも簡単にできるようにすることができるもの」だと思います
 例えば私は日曜大工が好きなので、ノコギリを例にしてみましょう。。
 ノコギリの刃はどうなっているかと言うと、ただギザギザの歯が順番に並んでいるのではなく、実は小さなナイフの歯が向きを変えながら交互に並んでいます。
 ノコギリが出現する前は、おそらくナイフのようなものしかなかったと思います。私はごく薄い合板ならナイフで切れるだろうと思ってやってみたことがあります。最初に切ろうと思うところに定規を当ててナイフの刃を垂直に入れます。垂直に入れていたのでは何回やっても少しも切れて行かないので次にどうするかというと、歯を少し右に傾けたり左に傾けたりして切り幅を広げながら何回も何回もナイフの歯を入れていきます。しかしこの作業はとても疲れる作業で、やっぱりノコギリは素晴らしい道具なんだなと改めて感心したことがあります。 
 こういう経験もあるので、ナイフからノコギリへの変化は本当に画期的なことだと思います。ノコギリができたことにより誰でも簡単に木材を切ることができるようになったのですから。
 少し年齢が高い人ならわかると思いますが、大きな表の縦横計算というのも本当に大変な作業でした。昔はそろばんで、次には電卓でやっていたのですが、何回やっても縦横の集計が一致しません。そんなところに表計算ソフトが現れました。これも本当にすばらしい道具で、私たちをあの恐怖とストレスいっぱいの縦横計算から開放してくれました。
 HUGをひとつの道具として考えてみると、ノコギリや表計算ソフトにはとても及びませんが、これまで避難所運営を考える適当な道具がなかったところに、やっと使える道具が生まれたというように考えてみても良いかと思います。HUGが短期間で全国に広がったのも、おそらく今までやりたいことがあったにもかかわらず適当な道具が無かったところに、使える道具が現れたというように考えることが出来ると思います。
 新しい道具ができると、今度はそれを前提に、あれをやってみよう、これをやってみたいというような新たな動きが生まれるのだと思います。
 私にとってはそれが姉妹バージョンの開発ですが、各地でHUGのご当地バージョンが生まれていることもその動きのひとつなのかもしれません。ただゲームをやるのではなく、ゲーム経験者が自ら動き出すきっかけになれたことはとてもありがたいことだと感じます。

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